| 18.8 x 12.8 x 1.9 cm | 246ページ |
患者=いとうせいこう + 主治医=星野概念(精神科医)による、対話のカタチをした薬。
本書は、いとうせいこうさんが普段から患者として通う、精神科の主治医・星野概念さんとの診療の模様を伝えたい、そんな思いから始まった対談集です。
いとうさんの悩みはもちろん、精神医療の基礎、診療のシステム、そして星野さんの悩み、さらにはネットにおけるスピード感への危惧、ふたりが抱える社会への不安へ話は進みます。
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星野 ―― いとうさんの悩みを掘り下げるのを公開することで、何かの参考になったり、ホッしたりする人が少なからずいると思うんです。(中略)これはいとうさんが思ってるより、すごいことですよ。
いとう ―― よしわかった、自信持つわ、俺(笑)。
星野 ―― 「あっ、いとうせいこうもカウンセリング通ってるんだ!」って思う人、絶対いると思うんですよ。それがとても大事で。
いとう ―― 「そういうの、当たり前なんだ!」 みたいなね。
(本文より)
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もう我慢を大切にするのはやめよう。
怪我をしたら外科へ行くような単純さで、つらいなら精神科へ行こう。
・いとうせいこう
1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。
『ボタニカル・ライフ ―植物生活―』で第15回講談社エッセイ賞受賞。
『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞。
他の著書に『ノーライフキング』『鼻に挟み撃ち』『我々の恋愛』『どんぶらこ』『「国境なき医師団」を見に行く』『小説禁止令に賛同する』など。
・星野概念 (ほしの がいねん)
精神科医・ミュージシャンなど。主な連載に、「めし場の処方箋」(Yahoo!ライフマガジン)、「本の診察室」(雑誌「BRUTUS」)など。
音楽活動は、コーラスグループ星野概念実験室、ユニットJOYZ、タマ伸也氏(ポカスカジャン)とのユニット「肯定s」の他、□□□のサポートギターなども。