デッドストックと言うと宝の山のように聞こえますが、不良在庫と言うと一気に埃っぽく聞こえませんか？

この言葉の差について使っていながら未だに理解できていないのですが、長く商売をしていると「売れ時」という不思議なタイミングがあるのは確かで誰にも見向きもされなかった商品が数年後に突然モテ期を迎えるが既に廃番となっていて入手が出来ないというのは恒例の出来事です。

今でこそ取り扱い先も増え入荷前からたくさんのお問い合わせをいただくほどの大人気となったサリゲナクさんの「靴下」や「偽リネン」も、まさにそうした存在だったと記憶しています。冷えとりナチュラルムーブメントの真っ最中に医療サポーターの構造で浮腫みを解決し足元にビビッドな色を添えようとしてみたり、あえて化学繊維を組み合わせて日常生活を実質的に軽やかにしようとするアプローチに対して当時は誰もピンと来ていませんでした。

私も「これは本当に良い！すごい！」と、お客様や知り合いの店主に熱心に声をかけて回ったものの、、、数年のあいだは店の片隅で静かに佇んでいたのです。

先日、サリゲナクの東出さんと樋口さんが京都のついでに神戸まで立ち寄ってくださり、かつて制作されたものの売れずに倉庫で眠っていた在庫を見せていただきました。

実際に手に取ってみると今見ても十分に魅力的で、しかも物価が上がる以前の価格なので安い！今では到底この価格ではつくれないようなアイテムばかりでした。

世間では期中商品の在庫一掃セールの季節かもしれませんが、ViVO,VAでは少し視点を変えて「売れ残り」をあらためてご紹介したいと思います。

※ 7/30 (水)は11:00-16:30の営業となります。